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2008年9月 8日 (月)

尿素樹脂(ユリア樹脂)

 尿素樹脂とは、尿素とホルムアルデヒドを重合した熱硬化性樹脂のことで、ユリア樹脂ともいいます。記号UFで表わされます。

 尿素樹脂は合成樹脂開発の創生期に発明された合成樹脂で、無色透明で着色が容易であることから、家庭用品や電気製品の材料、建築材料、接着剤などとして幅広い分野で利用されるようになりました。現在では、主な用途は接着剤であり、電気部品、雑貨、漆器生地などに使われています。

 尿素樹脂の接着剤は安価なため広く用いられています。しかし、接着時に未反応のホルムアルデヒドを放出したり、接着剤自身がゆっくりと分解してホルムアルデヒドを長時間にわたって放出したりする問題があります。ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の代表的な原因物質で、尿素樹脂の接着剤は建物の内装工事になどにおいて使用面積が制限されています。

 尿素樹脂は以前は食器類としても利用されていましたが、熱湯を入れるとホルムアルデヒドが溶出することから、現在は尿素樹脂の器具や容器包装の製造と販売が禁止されています。

 尿素樹脂は成型方法が大量生産に向かないことから他の合成樹脂に取って代わられるようになりました。ホルムアルデヒドの問題もあり、かつてほどの幅広い用途で利用されることはなくなりました。

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