エレクトロン(電気)の語源は植物から?
樹木から出た樹脂が地中に埋もれて化石になったものを琥珀といいます。樹脂が化石化して琥珀になるまでには数百万年の歳月が必要です。
琥珀は太古から知られていましたが、紀元前には既に装飾品やお守りとして、塗料として、神経痛やリューマチなどの薬としても用いられていました。日本でも、古墳時代の遺跡から琥珀で作られた玉が出土しています。
琥珀はその色や、静電気を帯びやすいという性質から、美しくて神秘なもの考えられ、たいへん貴重な天然樹脂として利用されてきたのです。
琥珀は古代ギリシア語で輝くものを意味するエレクトロンといいますが、静電気を帯びやすいという性質から電気(electrocity)の語源となりました。electric や electricity という言葉を初めて使ったのはイギリスの物理学者ウイリアム・ギルバートです。ギルバートは摩擦による静電気の研究を行い、琥珀以外にもガラスや宝石など静電気を帯やすい物質がたくさん存在することを発見しました。
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