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2008年1月28日 (月)

人工生命はできるのか

下記のニュースが報じられました。


asahi.com
細菌ゲノム、完全合成 米チーム「人工生命」に前進

細菌のゲノム(全遺伝情報)を人工的に合成することに、米クレイグ・ベンター研究所のチームが成功した。これまで、より原始的なウイルスでの成功例はあったが、自己増殖能力を備えた生物である細菌のゲノムを人工合成したのは初めて。人工合成ゲノムを実際に働かせることができれば、細菌の人工合成につながるだけに、「人工生命」づくりに向けた大きな前進だ。米科学誌サイエンス(電子版)に25日、発表する。

人工合成したのは「マイコプラズマ・ゲニタリウム」という細菌のゲノム。

チームはまずゲノム全体の8分の1~4分の1の大きさの分子を試験管内で化学合成。これらの「部品」を大腸菌に入れ、遺伝子組み換えでくっつけ、大きな部品をつくった。さらに大きな部品を酵母の中で同様にくっつけ、完全なゲノムを合成した。

生物の設計図であるゲノムの人工合成は、特定の能力を備えた「人工生命」づくりの前提となる技術。バイオ燃料を製造したり、有害廃棄物を分解したりするのに必要な人工微生物づくりなどへの応用が期待されている。

しかし、人工生命はテロへの悪用、自然界への悪影響などの懸念がつきまとう。

国立遺伝学研究所の小原雄治所長は「生命のデザインを可能にする大きな一歩だ。ただ、人工微生物を人間が制御できなくなったときにどう対応するのかなど、二重、三重の安全対策を考えていく必要がある」と話す。   


またひとつ前進したなと思っていましたが、どうも引っかかったのは「人工生命」です。生命を人工でというのは、できないでしょう?と思っていたのですが、5号館のつぶやきさんの細菌ゲノムの人工合成は生命の人工合成ではない というエントリを読んで、自分の疑問が解けました。どうもありがとうございます。

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