秋田のイルカ
秋田で行われた理科お楽しみ大会では、いろいろな理科の実験が行われましたが、その中で水産会社で廃棄されるイシイルカの頭部の解剖が行われました。秋田ではイシイルカの肉を食べる習慣があって、食べられない頭部やヒレが廃棄物となるそうです(水産庁・イシイルカの漁業の概況)。廃棄されてしまうのであれば、理科教材として活用しようということになったのです。
理科お楽しみ大会では、イルカが超音波をどのように出しているのか、音をどのようにして聞いているのか、水中でものをどのように見ているのかなどの話を交えながらイルカ頭部の解剖が行われました。ヒレの方は時間の都合上できませんでした。
解剖に使われた頭部とヒレはメンバーが持ち帰って骨格標本づくりをしています。そのメンバーの一人であるTamさんのHappy People, Happy Horses !のイルカの手という エントリーで、イルカのヒレの骨格標本の報告がありました。
イルカは魚類のような姿をしていますが、ご存じのとおり哺乳類です。魚類のヒレはヒレですが、イルカのヒレは前肢、つまり人間でいうと腕と手の部分が変化したものです。詳細はTamさんのサイトを見て頂ければわかりますが、ちゃんと肩胛骨があって、腕があって、手と指があります。指の数は5本です。イルカがもともとは陸上にいたということがわかります。
ところでイルカの尾ビレは、尻尾が変化したものです。ヒレそのものの中には骨がありません。魚の尾びれは こんな感じ( 生物教材製作所)ですが、イルカやクジラは こんな感じです。
同じ哺乳類のアザラシやアシカの尾びれは、尻尾ではなくて後肢が変化したものだそうです。北海道のアザラシたち-斜里町立知床博物館というサイトに、アザラシの骨格標本の写真と、クジラの骨格との比較図がありました。どうしてこういう違いになったのかは自分はわかりませんが、イルカやクジラは鯨偶蹄目でDNA鑑定ではカバの仲間に近いそうです。アザラシやアシカはネコ目なんですね。ネコの仲間だったんだ・・・
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