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2007年10月 2日 (火)

金・銀・銅の元素記号はなぜ Au・Ag・Cu なのか

金はゴールド(Glod)、銀はシルバー(Silver)、銅はカッパー(Coppeer)

 金属の金は英語ではgold、銀はsilver、銅はcopperですが、元素記号はそれぞれAu・Ag・Cuです。しかし金の元素記号(au 元素記号)、銀の元素記号(ag 元素記号)、銅の元素記号(Cu 元素記号)は英語由来ではありません。なぜ金・銀・銅の元素記号はなぜ Au・Ag・Cu なのでしょうか。

金・銀・銅の元素記号
金・銀・銅の元素記号(写真:RikaTan 2012年夏号)

 現在使われているアルファベットで表記された元素記号はスウェーデン出身の化学者イェンス・ヤコブ・ベルセリウスが提唱したものです。ベルセリウスはイギリスの化学者ジョン・ドルトンの元素記法の代わりとして、ラテン語やギリシア語をもとに元素記号を表す方法を提唱しました。

元素記号 金(Au)と銀(Ag)と銅(Cu)の由来

 金のAuはラテン語のaurum(金、光り輝くもの)、銀のAgはラテン語のargentum (銀、輝く、明るい)、銅のCuはラテン語のcuprum(銅)に由来しています。

元素記号 鉄(Fe)とプラチナ(Pt)と水銀(Hg)の由来は

 鉄は英語ではIronですが、元素記号ではFeです。これもラテン語のferrum(鉄)に由来しています。

 白金はラテン語のplatinum(白金)ですが、英語でもplatinumです。

 身近な貴金属というと、金・銀・銅・白金ですが、白金だけが英語と同じ呼び方というわけです。

 ところで水銀は英語ではmercuryですが、元素記号はHgです。これはラテン語のhydrargyrum(水銀)に由来しています。

 元素記号の多くはラテン語ですが、ギリシア語、英語、ドイツ語由来の元素もあります。

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fe

投稿: | 2021年11月29日 (月) 16時09分

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