「い」「う」「た」「ひ」|別に鰻じゃなくても良い土用の丑の日
日本では土用の丑の日に鰻を食べる習慣があります。土用の丑の日になぜ鰻を食べるようになった理由には諸説ありますが、有力な説は江戸時代中期の学者・発明家の平賀源内の発案によるというものです。平賀源内は讃岐の高松の出身で静電気を発生させる機械エレキテルなどを発明しています。
その説によると江戸時代に商売がうまくいかない鰻屋さんがありましたった。困った主人が学者の平賀先生に相談すれば何か名案が出てくるのではないか相談をもちかけたところ、源内先生は『丑の日に「う」の字がつく食べ物を食べると良い』という言い伝えがあるので丑の日には鰻を食べるように宣伝してみてはどうかと提案しました。源内先生の発案ということもあってこれが瞬く間に江戸の町に広まり、多くの人が丑の日に鰻を食べるようになりました。
丑の日に鰻はすっかり習慣になっていますが鰻が美味しい季節は本当は産卵前の脂がのった6月頃か寒い冬です。だから夏に売れなかったのかもしれません。
さて、もともとは丑の日は「う」のつくものを食べるという言い伝えでした。最初に「う」がつくものとは限らないようなのでたくさんの食べ物があますね。たとえば「きゅうり」も「う」がつきますね。
ところで一般的ではありませんが土用の丑の日は夏以外の季節にも存在します。また、春は「い」、秋は「た」、冬は「ひ」のつくもを食べると良いとされています。
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