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2007年6月 4日 (月)

カメラ・オブスキュラ-その1

 真っ暗な部屋の壁に開けた小さな孔から差し込んだ光が、反対側の壁に外の景色を映し出す。これがカメラの原型です。カメラという言葉は、ラテン語のカメラ・オブスキュラに由来しています。ラテン語でカメラとは部屋、オブスキュラとは暗いという意味です。

 カメラ・オブスキュラの原理はピンホール現象です。ピンホール現象そのものは紀元前から知られていました。ギリシャのアリストテレスは、木漏れ日から漏れる光や、籠の編み目を通る光が地面に丸形を作ることに気がつき、「どうして丸い形になるのか」という疑問を記しています。そして、彼は日食の日にその丸い形が、太陽と同じように三日月形に欠けていくのを見て、それが太陽の像であることを確信したのです。

 下の写真は2004年10月14日の日食の日に、木洩れ日が地面につくる光を撮影したものです。右上の小さな写真はその時の太陽を望遠鏡で撮影したものです。

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下の写真はプラスチック製の籠の影です。籠の網目がピンホールとなって、欠けた太陽の像ができていることがわかります。

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北海道理科サークル Wisdom96 のメンバーがピンホール現象や鏡を利用して日食の観察を行いました。観察の結果は資料集部分日食にまとめられています。

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