カメラ・オブスキュラ-その2
ピンホール現象は家庭でも簡単に確認することができます。
段ボール紙などに、千枚通しで数ミリの穴を開けます。天井の蛍光灯で、この段ボール紙の影を机のうえに作ると、どのような影になるでしょうか。
千枚通しで開けた穴は丸い形だから、明るい部分が丸い形の影ができるでしょうか。穴が四角形なら明るい部分が四角形の影、穴が三角形なら明るい部分が三角形の影ができるでしょうか。星型だとどうなるでしょうか。
実際にやってみると、明るい部分は穴の形をしていません。明るい部分をよく見てみると、そこには蛍光灯の姿が映し出されていることがわかります。穴の形が三角形でも四角形でも星型でも、蛍光灯の姿が映るのです。この机に映し出されたものを像と言います。
物体の1点から出た光は下の図のように広がって進みます。
この広がった光線の一部がピンホールに入ることになります。
ピンホールでできる像は上下左右が反対になります。これは光が直進するからです。物体から出た光は直進しますが、ピンホールのところで交差するため、上下左右が逆転した像となるのです。
下の図はピンホールでできる蛍光灯の像を示したものです。
このピンホール現象を利用して写真を写すカメラが、ピンホールカメラです。
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