カメラ・オブスキュラ-その5
カメラ・オブスキュラは写真を撮影する機能はありませんでした。最初の頃のカメラ・オブスキュラはまさに暗い暗室で、太陽の観察を行ったり、壁に映った倒立像をなぞって絵を描いたりするのに使われました。
下記の図はオランダの数学者R.ジェンマ・フリシウスが1544年1月24日の日食を観察するために使ったカメラ・オブスキュラです。
その他、下記のサイトなどで最初の頃のカメラ・オブスキュラがどのようなものだったのか見ることができます。初期の頃のものは人が中に入れるほど大きなものですが、次第に持ち運びのできる小型のものが作られるようになったことがわかります。
The Amazing History of Photography
A D V E N T U R E S in C Y B E R S O U N D
さて、カメラ・オブスキュラにレンズが取り付けられるようになったのは16世紀に入ってからです。レンズを取り付けることによって、カメラ・オブスキュラはさらに実用的になりました。
下記の写真は自分の家にある骨董品?のカメラ・オブスキュラです。
下記は反対側から撮影した写真です。すりガラスがスクリーンになっています。ここに像が投影されることになります。どれぐらい、はっきりした像が映るのでしょうか。
このカメラでTVを映してみました。ちょっと暗いですが、はっきりとTVの画面上の人(メジャーリーグの中継、マウンドに立っている投手)の像がスクリーンに映っています。
レンズを取り付けたカメラ・オブスキュラとピンホール・カメラでは像のでき方が異なります。どのように違うのかは次の記事で説明します。
【関連記事】
・カメラ・オブスキュラ-その1
・カメラ・オブスキュラ-その2
・カメラ・オブスキュラ-その3
・カメラ・オブスキュラ-その4
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