ダイアログボックスのプレースバーの変更方法
IEを開いていて、リンクを右クリックしポップアップメニューを開き「対象をファイルに保存」を選択すると、次のようなダイアログボックスが表示されます。メモ帳でファイルを開いたり、保存したりする場合にも出てきます。これをコモンダイアログボックスといいます。
このコモンダイアログボックスの左側にある「最近使ったファイル」「デスクトップ」「マイドキュメント」「マイコンピュータ」「マイネットワーク」のアイコンがあるところをプレースバーと呼びます。このプレースバーはなかなか便利なのですが、Windowsの標準で登録さているのは前述の5つです。ここに自分の好きなフォルダ、例えば「マイピクチャ」や、任意のフォルダなどを登録できたらとても便利です。
ココログの記事に画像を表示させるときに、[IMG]ボタンをクリックして画像を選びますが、そのとき表示されるダイアログボックスのプレースバーに「マイピクチャ」や、いつも画像を置いておくフォルダが設定してあったら便利だと思います。
Microsoft Officeではマイプレースの追加は簡単にできるのですが、コモンダイアログボックスを変更するにはちょっとした裏技が必要です。
レジストリエディタを使うと設定することが可能です。ちょっと実験してみましょう。
レジストリの操作を間違えるとWindowsが起動しなくなるなどの致命的な問題が発生する場合があります。レジストリの操作は自己責任でお願いします。
- スタートメニューから[ファイル名を指定して実行]を開き、regeditと入力してOKボタンをクリックします。レジストリエディタが開きます。
- レジストリエディタで下記のキーを開きます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies - このキーの下に Comdlg32 という新しいキーを作成します。
- Comdlg32キーの下に、PlaceBar という新しいキーを作成します。
- PlaceBarキーの下に、Place0 というDWORD値を作ります。
- Place0の値を10進法で5にします。
- メモ帳などを開いて、ファイルメニューから[ファイルを開く]を選びます。プレースバーの一番上にマイドキュメントが表示されます。確認できたらキャンセルをクリックしてメモ帳を閉じてください。
この設定を行うと、今まであった「最近使ったファイル」「デスクトップ」「マイコンピュータ」[マイネットワーク]がなくなってしまいます。とりあえず、元に戻しましょう。元に戻すには、さきほど作った PlaceBar というキーを削除します(次の操作のため Comdlg32 は残しておきます)。PlaceBarを削除jしたら、もう一度、メモ帳でファイルを開くを選んでください。プレースバーが元に戻ったことを確認できると思います。
PlaceBarの下には、Place0からPlace4まで5つの場所を設定することができます。PlaceBarキーがないときには標準の「最近使ったファイル」「デスクトップ」「マイドキュメント」「マイコンピュータ」「マイネットワーク」が表示されるようになっているというわけです。
後で任意のフォルダに変更できるように上述の手順でPlace0からPlace4を標準で作成しておきましょう。
- Place0 → 8(10進)→「最近使ったファイル」「
- Place1→0(10進)→「デスクトップ」
- Place2→5(10進)→「マイドキュメント」
- Place3→17(10進)→「マイコンピュータ」
- Place4→18(10進)→「マイネットワーク」
面倒な人は次の手順でやってください。上記の設定をエクスポートしたファイルplacebar4comdlg32.regをダウンロードできるようにしておきました。
- placebar4comdlg32.regを右クリックしてダウンロードしてください。
- ダウンロードしたplacebar4comdlg32.regをダブルクリックします。
- レジストリに情報を追加するかどうか聞かれるので「はい」をクリックします。
- これで上述の内容が自動的に登録されます。
Place0からPlace4に設定できる値は下記のようになります(下記は16進の値です)。
- 00 - Desktop
- 01 - Internet Explorer
- 02 - Start Menu\Programs
- 03 - My Computer\Control Panel
- 04 - My Computer\Printers
- 05 - My Documents
- 06 - Favorites
- 07 - Start Menu\Programs\Startup
- 08 - \Recent
- 09 - \SendTo
- 0a - \Recycle Bin
- 0b - \Start Menu
- 0c - - logical "My Documents" desktop icon
- 0d - My Music
- 0e - My Videos
- 10 - \Desktop
- 11 - My Computer
- 12 - My Network Places
- 13 - \NetHood
- 14 - WINDOWS\Fonts
- 15 - Templates
- 16 - All Users\Start Menu
- 17 - All Users\Programs
- 18 - All Users\Start Menu
- 19 - All Users\Desktop
- 1a - \Application Data
- 1b - \PrintHood
- 1c - \Local Settings\Application Data
- 1d - - Nonlocalized startup
- 1e - - Nonlocalized common startup
- 1f - Favorites
- 20 - Temporary Internet Files
- 21 - Cookies
- 22 - History
- 23 - All Users\Application Data
- 24 - WINDOWS directory
- 25 - System32 directory
- 26 - Program files
- 27 - My Pictures
- 28 - USERPROFILE
- 29 - - x86 system directory on RISC
- 2a - - x86 C:\Program Files on RISC
- 2b - C:\Program Files\Common
- 2c - - x86 Program Files\Common on RISC
- 2d - All Users\Templates
- 2e - All Users\Documents
- 2f - All Users\Start Menu\Programs\Administrative Tools
- 30 - - \Start Menu\Programs\Administrative Tools
- 31 - Network and Dial-up Connections
- 35 - All Users\My Music
- 36 - All Users\My Pictures
- 37 - All Users\My Video
- 38 - Resource Directory
- 39 - Localized Resource Directory
- 3a - Links to All Users OEM specific apps
- 3b - USERPROFILE\Local Settings\Application Data\Microsoft\CD Burning
PlaceBarの下にはPlace0~Place4まで4つしか作ることはできません。さきほど作ったPlace0~Place4の値を自分が設定したいフォルダの上記の数値(上記は16進法なので設定するときに注意)に変えてやれば良いわけです。
なお、Place0~Place4に直接文字列でフォルダの場所を設定することもできます。例えば Place0の場所をC:\DATAのようにしたい場合は、Place0をDWORD値ではなく、文字列値で作成し、C:\DATAと設定します。
Place0~Place4の設定は、窓の手やPowerToyでもできるようですが、レジストリの扱いに慣れている人はレジストリを直接設定した方が良いと思います。
ダウンロードしたplacebar4comdlg32.regをメモ帳などで開いて、dwordの値を編集して保存し(こちらは10進法なので注意)、ファイルをダブルクリックするというやり方が簡単と思います。
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