カテゴリー「アニメ・コミック」の4件の記事

2012年9月22日 (土)

誰が名付けたウルトラセブン

 ウルトラセブンは作品中でどのようにしてウルトラセブンと呼ばれるようになったのでしょうか。実は、作品を見ているだけではわからないのです。

 第1話の「姿なき挑戦者」で、ダンがフルハシ隊員とソガ隊員に名前を聞かれて「モロボシ・ダンとでもしておきましょう」と答えたシーンはとても有名ですが、ウルトラセブンのことをウルトラセブンと呼ぶシーンはありません。

 作品中で、ウルトラセブンのことを、初めてウルトラセブンと呼ぶシーンは第2話「緑の恐怖」に出てきます。

 宇宙ステーションV3から休暇で6ヶ月ぶりに地球に帰還してきたイシグロ隊員はミツコ夫人と休暇をゆっくり過ごすため、小田急ロマンスカーで箱根に向かいます。ところが、ワイアール星人はイシグロ隊員の姿を保つことができず、トンネルの中を走る電車中でその姿を現してしまいます。

 イシグロ隊員の正体がワイアール星人であることを知って、現場にかけつけるウルトラ警備隊のダンとアンヌ隊員。乗客を助けるのですが、トンネルの入り口に取り残されたおじさん。ダンは、おじさんを助けるため、トンネルに向かいます。

 そして、ワイアール星人を倒すため、ダンはウルトラセブンに変身して戦います。

 このとき、アンヌ隊員がウルトラセブンに向かって「ウルトラセブ~ン、頑張って~」とウルトラセブンを応援します。 これが作品中で、ウルトラセブンの名前が初めて出てきたシーンです。

 それでは、アンヌ隊員がウルトラセブンと名付けたのかというと、そうではないことがわかるシーンが最後にあります。

 この後、アイスラッガーでワイアール星人を倒したウルトラセブンは宇宙に帰っていきますが、ちょうどそこにウルトラ警備隊のホーク1号が飛んできます。そして、ホーク1号の中から、アマギ隊員が飛んでいくウルトラセブンを指さして、「あっ!ウルトラセブンだ」と言っています。

 そして、キリヤマ隊長にウルトラ警備隊の本部から連絡が入ります。本部からの連絡は「警視庁からの連絡が入りました。事件は無事解決し、被害者のすべては人間に復活し、収容した。ウルトラ警備隊の活躍に感謝する。以上です」でした。キリヤマ隊長は「了解。この台詞はウルトラセブンに言ってもらいたいな」と答えます。

 アンヌ隊員がウルトラセブンと名付けたのであれば、アマギ隊員やキリヤマ隊長はウルトラセブンという名前を知らないはずです。

 ですから、第2話の時点では、ウルトラ警備隊の隊員は、ウルトラセブンという名前を知っていたと考えるのが妥当でしょう。

 そうすると、やはり、ウルトラセブンの名前の秘密は第1話にありそうです。実はウルトラセブンは第1話の脚本に、ウルトラセブンの名前の由来が出ていたようです。

 第1話の最後のシーンで、ウルトラ警備隊の隊員たちがダンの話をしています。フルハシ隊員が「いやぁ、今度の事件になくてはならかったのは、あの風来坊だったな」といういと、アンヌ隊員が「彼はどこに行ったのかしら?」と答えます。

 そこに、ヤマオカ長官と隊員服を着たダンが現れ、ヤマオカ長官が「ここだよ諸君、紹介しよう、モロボシ・ダン隊員だ。今日からウルトラ警備隊員として、勤務についてもらう」とダンを紹介します。その後、出動するホーク1号のシーン。第1話はここで終了してしまいます。

 実は脚本上はヤマオカ長官がダンを紹介した後、次のようなシーンがあったようです。

キリヤマ隊長「六名の隊員が誕生したわけか、いやひょっとしたら七人目の隊員も誕生したかもしれん」
アマギ隊員「ピンチを救ってくれた幻のヒーローですね」
キリヤマ隊長「うん。七人目のヒーローだからな、ウルトラセブンとでも呼ぶか」

これを見ると、ウルトラセブンの名前の由来はウルトラ警備隊の7番目の隊員という意味になっています(6番目はモロボシ・ダン)。そして、ウルトラセブンと名付けたのはキリヤマ隊長ということになります。

アマギ隊員「ピンチを救ってくれた幻のヒーローですね」と言っています。第2話の最後にアマギ隊員が「あっ!ウルトラセブンだ」と言うシーンともつながっているように思います。

しかし、このシーンが第1話の最後に挿入されることはありませんでした。

第1話でウルトラセブンが皆に姿を現すのは、クール星人の円盤につかまっている人たちを助けに行った後です。ウルトラセブンは彼らを助けた後に、巨大化して、円盤を宇宙へと運んでいきます。その姿を見て、助けられた人々のうちの警察官が飛んでいくウルトラセブンを指さして「あれは何ですか?」と叫びます。そのまわりにはウルトラ警備隊の隊員たちもいます。

ですから、ここでウルトラ警備隊の隊員たちはウルトラセブンを見ているのです。そして、ウルトラセブンの名前を知っているような気配はありません。物語は最後のセブン命名シーンに辻褄があうように進んでいます。

なぜ、最後のキリヤマ隊長がウルトラセブンを名付けるシーンがなくなったのでしょうか。時間がなくなってカットしたとも考えられますが、ちょっと残念です。

ちなみに、第1話では、モロボシ・ダンとアンヌ隊員の会話のシーンもカットされているようです。このシーンでは、アンヌ隊員がウルトラ警備隊のために活躍してくれたダンにプレゼントをあげようとして「あなたの一番好きなものは何?」と聞きます。ダンはアンヌに「地球」と答え、この美しい地球が大好きで、命をかけてこの地球を守るという決意表明をアンヌ隊員にしています。

まぁ、これらの話は第1話の後にあった話で、テレビでは放映されなかったと理解することにしておきましょう。

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2012年9月14日 (金)

誰が名付けたウルトラマン

ウルトラマンの第一話を見るとわかりますが、ウルトラマンは自分のことをウルトラマンとは名乗っていません。

第一話でウルトラマンが初めて登場するのは、青色の球体を追いかけていた赤色の球体が、ハヤタ隊員が操縦する小型ビートルに衝突した後です。赤色の球体の正体がウルトラマン、青色の球体の正体はウルトラマンが連行していたベムラーです。ウルトラマンは逃げ出したベムラーを追いかけていて、ハヤタ隊員の小型ビートルに衝突したわけです。

この後、小型ビートルの墜落地で倒れていたハヤタ隊員を、赤色の球体が包み込みます。ハヤタ隊員は目を閉じたままですが、ウルトラマンと次のようなやり取りをします。

ハヤタ隊員「おい誰だ、そこにいるのは?君は一体何者だ?」
ウルトラマン「M78星雲の宇宙人だ」
ハヤタ隊員「M78星雲の宇宙人?」
ウルトラマン「そうだ。遠い宇宙からベムラーを宇宙の墓場に運ぶ途中、ベムラーに逃げ出されて、それを追って地球に来た」
ハヤタ隊員「ベムラー?」
ウルトラマン「宇宙の平和を乱す奴だ。悪魔のような怪獣だ。申し訳無い事をした、ハヤタ隊員。その代わり、私の命を君にあげよう」
ハヤタ隊員「君の命を?君はどうなる?」
ウルトラマン「君と一心同体になるのだ。そして地球の平和の為に働きたい」
~ウルトラマンがベータカプセルをハヤタ隊員の胸の上に落とす~
ハヤタ隊員「これは何だ?」
ウルトラマンマン「ベーターカプセル」
ハヤタ隊員「ベーターカプセル?」
ウルトラマン「困った時にこれを使うのだ。そうすると…」
ハヤタ隊員「そうするとどうなる?」
ウルトラマン「フッフッフッ..心配する事は無い」

この後、ハヤタ隊員を包み込んだ赤色の球体が爆発して消えてしまいます。このやり取りからわかる通り、ウルトラマンは自分のことをM78星雲の宇宙人だと自己紹介していますが、自分はウルトラマンとは言っていません。

物語が進んで、ハヤタ隊員はウルトラマンに変身し、ベムラーと戦います。ウルトラマンが登場すると、石坂浩二さんの淡々としたナレーションが始まります。こう言っています。

M78星雲の宇宙人からその命を託されたハヤタ隊員は、ベーターカプセルで宇宙人に変身した。マッハ5のスピードで空を飛び強力なエネルギーであらゆる敵を粉砕する不死身の男となった! それゆけ!我らのヒーロー!” 

物語を第三者的に説明するナレーションも、ウルトラマンのことを「M78星雲の宇宙人」と呼んでいます。

なぜ、このM78星雲の宇宙人の名前がウルトラマンになったのか。それはドラマの最後にわかります。科学特捜隊の隊員たちが、こんなやり取りをします。

イデ隊員「あっ!ハヤタがかけてくる!」
アラシ隊員「おーい!」
ハヤタ隊員「おーい」
アラシ隊員「ハヤタ!大丈夫か?」
ハヤタ隊員「五体ピンピンだよ」
イデ隊員「ハヤタ、君は本当のハヤタなのかい?」
ハヤタ隊員「本当も嘘も無い、実物はたった一つだよ。キャップ、ところでベムラーはどうなりました?」
ムラマツ隊長「うん、宇宙人がおっぱらってくれたよ!」
ハヤタ隊員「やっぱり彼が出て来ましたか。僕もそうじゃないかと 思って安心してたんですよ」
アキコ隊員「するとあなたを助けてくれたのも」
ハヤタ隊員「彼だ」
イデ隊員「ちょちょちょい待ち!彼彼って親しそうに言うけど一体名前は何ていうんだい?」
ハヤタ隊員「名なんか無いよ」
イデ隊員「よせやい!名無しのゴンベなんてあるもんか!」
ハヤタ隊員「うーん、そうだな…じゃウルトラマンなんてのどうだ?」
アキコ隊員「ウルトラマン?」
ハヤタ隊員「ああ、ウルトラマン。どうだ?」
イデ隊員「そりゃ..う~ん、ウルトラに良いでしょ」
アキコ隊員「でも、ウルトラマン、どっか行っちゃったんじゃないの?」
ハヤタ隊員「どこへも行かいさ。彼は自分の宇宙船(赤い玉?)が爆発して自分の星へは帰れなくなったんだ」
ムラマツ隊長「うむ。君は全く悪運に強い男だよ!」
ハヤタ隊員「僕は不死身ですよ、キャップ」

このやり取りでもわかるとおり、ハヤタ隊員が「ウルトラマンなんてどうだ?」と名付けているのです。 ハヤタ隊員の「なんてどうだ?」という思いつきで、M78星雲の宇宙人の名前がウルトラマンになったわけです。

ところが、たとえば33話ではメフィラス星人がハヤタ隊員に対してウルトラマンと呼んでいます。最終話では、ゼットンに倒されたウルトラマンを助けに来たゾフィーが、倒れているウルトラマンに対して、開口一番「ウルトラマン」と呼んでいます。なので、M78星雲の宇宙人がウルトラマンであることはみんな知っていたわけです。

変身していないハヤタ隊員はウルトラマンと一心同体になっています。この状態で、ウルトラマンの意識がどうなっているかは、いろいろ解釈があるのですが、ウルトラマンがハヤタ隊員の意識に働きかけて、ウルトラマンと名付けさせたと考えることもできそうです。

また、ドラマの描写ではハヤタ隊員とウルトラマンの記憶は共有されているように思いますので、ハヤタ隊員がウルトラマンという名前だったということを認識して、そのように名付けたと考えることもできそうです。

このとき、ハヤタ隊員が断定的に「あれはウルトラマンだ」というと、イデ隊員などに「なぜ名前を知っているのか」と突っ込まれることになります。そこで、ハヤタ隊員が皆を欺くために「なんてどうだ?」ととぼけたことを言って、M78星雲の宇宙人をウルトラマンだと知らしめた可能性もありそうです。

これはハヤタ隊員自身がそう言ったと解釈できるでしょうし、またウルトラマンがハヤタ隊員にそう言わせたとも解釈できるでしょう。

しかし、それならば、なぜウルトラマンはハヤタ隊員と最初にあったときに「M78星雲から来たウルトラマンだ」と素直に名乗らなかったのか・・・という疑問も残ります。

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2012年9月 4日 (火)

Google ドラえもんの「みらいサーチ」を公開

9月3日はドラえもんの誕生日ですが、Goolgeが2012年9月3日をドラえもんの生誕100年記念として、スマートフォンで利用できるみらいサーチを公開しました。

みらいサーチを利用するには、スマートフォンの音声検索に「ドラえも~ん」と呼びかけます。すると、上部に黄色い枠で囲まれたmiraisearch.jpの検索結果が出てきて、ひみつ道具が表示されます。そのひみつ道具をクリックすると、ドラえもんの道具と、現時点の技術で実現されているその道具に対応する道具が出てきます。

CMの映像ではパソコンでの検索例がデモされ、「子どもの頃に夢見た秘密道具が、いま、でき始めている」というメッセージが表示されます。そして、「100年後、キミに会えるその日まで。つくろう、未来を」とメッセージが続きます。

Google モバイル:つくろう、未来を。

タケコプターは1人乗りヘリコプター、透明マントは光学迷彩といったように現代の技術で実現されている道具が出てきます。

どこでもドアがストリートビューになっているのがGoogleらしいです。

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2007年10月 6日 (土)

宇宙戦艦ヤマト放映開始

 時に西暦2199年、地球はガミラス星から遊星爆弾の攻撃を受け、人類は放射能汚染による滅亡の危機にさらされていた。

 そのような中、地球から遙か14万8千光年彼方にあるイスカンダル星から、放射能除去装置コスモクリーナーDを提供するので取りに来るようにという救いのメッセージが届けられる。

 人類に残された時間はわずか1年間、往復29万6千光年の旅を1年間で成し遂げるのは不可能である。しかし、イスカンダルからはメッセージと一緒にワープ航法が可能となる波動エンジンの設計図が届いていた。

 人類はその設計図をもとに、九州沖に沈んでいた旧日本海軍の戦艦大和を改造、戦艦大和は約250年の時を経て宇宙戦艦ヤマトとして生まれ変わる。

 沖田十三艦長が率いるヤマトはガミラス星人の攻撃を受けながら幾多の苦難を乗り越えて任務を遂行、西暦2200年、ついに人類はもとの青い地球を取り戻したのである。

 この壮大なSFアニメ、西崎義展原作(松本零士原作ではなかった)の宇宙戦艦ヤマトのテレビ放映が始まったのが1974年の今日でした。

 戦艦大和が宇宙に繰り出すという斬新なアイデア、ワープ航法・波動エンジンといったSF的な単語が子どもたちの心をつかみました。

 スターウォーズが公開されたのが1977年ですから当時としてはそれまでにはない本格的なSFアニメ番組だったのです。

 物理学的に考えれば間違った設定もたくさんありましたが、宇宙戦艦ヤマトを見てアインシュタインや相対性理論を知った子どもたちもたくさんいたでしょう。 

 子どもたちは毎週番組の最後に流れる「地球滅亡まであと○日」というカウントダウンを見てハラハラしながら、宇宙戦艦ヤマトの放映を楽しみにしていたのです。

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