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2013年11月28日 (木)

イネの品種改良の仕組み

■品種改良とは

 私たち人類は古くから植物を栽培し、農作物として利用してきました。最初は野生の植物をそのまま育てていましたが、やがて収穫した農作物の中から優れた性質もつものを選んだり、異なる品種を掛け合わせたりすることによって農作物の改良が行われるようになりました。生物の遺伝的性質を利用して農作物を改良することを品種改良といいます。ササニシキやアキタコマチなど、米にいろいろな品種が存在するのはイネが品種改良されてきたからです。

■イネの品種改良の目的

 せっかく栽培しているイネが、気候の変化で育ちが悪くなったり、病気や害虫にやられてしまったりすると収穫量が少なくなります。農家が被害を受けるだけなく、米が安定的に供給されなくなったり、

 価格が高騰したりするなどの問題も起きます。もともとイネは比較的暖かい地方の植物です。国土の狭い日本では、古くから各地でイネの栽培が行われてきましたが、特に北海道や東北といった寒い地方では冷害でイネが全滅してしまうことも少なくありませんでした。そこで、寒さに強くて病気になりにくい美味しい米を実らせるイネを作り出すため、イネの品種改良が進められてきたのです。

■品種改良はどのように行われているのか

 品種改良にはいくつかの方法がありますが、現在主に行われているのは「交雑育種法」です。交雑育種法は品種の掛け合わせ(交配)のことで、異なる性質をもつ品種の雄しべと雌しべを受粉させて、両親の好ましい性質をもつ子どもを作り出します。

 ある性質をもった新しい品種のイネを交雑育種法で作る場合、まず既存の品種のイネの性質を調べ、どのイネを両親にするか決めます。両親を掛け合わせても、すぐに新しい品種ができるわけではありません。できあがった子どものイネから種を取り出して苗を育てる作業を数世代にわたり繰り返します。その中から、成長の良いものだけを選び出し、実際
に栽培してみます。病気や害虫への耐性はどうか、味はどうかなどを丹念に調べて、良いイネだけを選んでいきます。

 そして、もっとも重要なことは、親と同じ性質をもった子どものイネが安定して繰り返し生まれるようにすることです。これは、イネの性質を決めるすべての遺伝子が同じになるまで、似た性質をもつイネを数世代にわたって繰り返し掛け合わせることでようやく達成されるのです。さらに、別の土地の気候での育ちを調べたり、実際に農家に栽培してもらったりしながら、たくさんの子どものイネの中からより優れたものを絞り込んでいきます。そうして、やっと新しい品種がひとつ誕生するのです。この作業には7年から10年もの歳月がかかります。

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