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2013年7月19日 (金)

おならは爆発するのか? NASAがおならの研究をしていた

 おならによるガス爆発を心配して、おならの研究に真面目に取り組んだ世界屈指の研究者達がいました。アポロ計画やスペースシャトルで有名なアメリカのNASA(米国航空宇宙局)の研究チームです。

 彼らは狭い宇宙船内でのおならによるガス爆発やガス中毒を防ぐ必要があると考えました。彼らの研究によって、おならには、なんと約400種類の成分が含まれていることが分かったのです。

 おならは窒素、二酸化炭素、メタン、水素、酸素が主成分です。このうち、メタンと水素は燃料としても使われており、燃えるどころか、爆発の危険性があるガスです。人によってガスの含有量には幅がありますが、メタンは0~26、水素は0.06~47パーセント含まれています。

 メタンと水素は、腸内の細菌によって作られるもので、体では作られません。ちなみに、メタンは主に結腸で作られますが、腸内にメタンを作る菌がいない人のおならにはメタンは含まれません。

 さて、ものが燃えるためには、可燃性物質と酸素供給源と着火源の三つが必要です。この三つの条件がそろうと、燃焼したり爆発が起こります。またガスが燃焼・爆発するには、ガスが空気中にどれぐらい含まれるかが重要になります。メタンでは5.3~14、水素では4~75パーセントの範囲にあるときに燃焼・爆発します。この範囲のことを、爆発限界あるいは燃焼限界といいます。

 おならに含まれるメタンや水素の成分比を考えると、それらが爆発限界の範囲にある場合もあるでしょう。酸素は空気中にありますから、あとは着火源さえあれば三つの条件がそろうことになります。もちろん、煙草を吸っているときに、おならをしたとしても、おならが燃焼・爆発することはありませんのでご安心ください。これは、おならが空気中に拡散してしまうからです。お尻から出てすぐのおならは燃焼する危険性があります。時々、おならが青白い炎を一瞬出して燃焼するのを見せるタレントがいますが、やけどをする危険性もありますから、実験はしない方がいいでしょう。

 おならの爆発事故を調べてみると、対外に出たおならが爆発したという例はないようです。しかし、腸内にたまったガスでは、医療現場で不幸な事故が全世界で起きていました。例えば、今から20年ほど前、デンマークの病院で26歳の男性が腸の手術を受けました。

 このとき、男性の腸内にたまったガスが、電気メスの熱で引火し、爆発を起こしました。爆発で男性の結腸はメチャクチャになり、手当ての甲斐もなく男性は死亡してしまいました。

 日本でも、過去に東京の大学病院で起きています。大腸の手術を受けた女性のおならが爆発、原因はやはり電気メスでした。この女性は命には別状はありませんでしたが、腸を余計に切り取られることになりました。

 現在は、手術前に感染予防のために下剤や浣腸で腸内をカラにしますし、不燃性のガスを予め注入しておくなどの対処をしているそうです。実際には、上述のような爆発事故は過去に起きた非常に稀なことですので、ご安心ください。

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