« 別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本 (洋泉社MOOK) | トップページ | 著者校正が便利になるPDF XChange Viewer Pro2 »

2012年11月 5日 (月)

ウルトラセブン第6話「ダーク・ゾーン」放映45周年!(1967/11/05 19:00)

ウルトラセブンは 1967年10月1日に放送が開始されました。11月5日は第6話「ダーク・ゾーン」が放映された日です。

収録されているDVDはNo.2になります。

この回は地球防衛軍極東基地を箱根の大観山展望台方面から見た景色のシーンから始まります。

基地の山頂が開いて、そこにダンとアマギ隊員が乗ったホーク2号がパトロールから帰ってきます。アンヌが2人に声をかけ、パトロールの結果について「ダン、どうだった?」と聞きます。ダンは「異常なしさ。小学生が閃光を見たってのは、きっと電車のスパークだろ」と答えます。現在では電車のスパークはめずらしくないかもしれませんが、当時は新幹線の敷設されたばかりです。新幹線のスパークは結構明るいので、怪しい閃光に見間違えたという話もあったのかもしれません。

この後、通信隊員が宇宙からの怪電波を受信しているシーンになります。このシーンでは通信隊員が3名出てきますが、画面の手前にいる隊員の役をやっているのが、ウルトラセブンの中の人(スーツアクター)だった上西弘次さんです。この時点では、怪電波の正体は不明です。

シーン変わって、アンヌが自室に戻ります。灯りを付けて、テーブルの上のキャンディを口に入れ、三面鏡をのぞきます。すると、鏡の奥に黒い影を見つけます。アンヌは思わず悲鳴をあげて、その後、ダンに部屋を見てもらいます。

最初は何も見つからず、ダンはアンヌに「弱虫さん!」と言いますが、黒い影がソファの後ろから現れます。ダンは懐中電灯などを使って黒い影の様子をいろいろと調べますが、雑誌を黒い影に突っ込んだところで、黒い影が2人に話しかけます。自分は、ある遠い都市からやってきて、怪我をしていることを打ち明け、2人に少し休ませて欲しいと頼みます。医師でもあるアンヌは黒い影の頼みを受け入れ、「そこで静かにお休みなさい」と声をかけます。

そのころ、作戦室では、さきほどの怪電波の正体を追い続けています。再び、上西弘次さんが登場します。

アンヌの部屋では、ダンとアンヌと黒い影が談笑しています。ダンが君は「宇宙人なんだね」と声をかけると、黒い影は「へりくだるなよ。地球人だって立派な宇宙人じゃないか。わが宇宙には、一千億の太陽をかかえた銀河系のような島宇宙が、1762億4321万866もあるんだぜ」と返します。

  • この言葉にはたいへん大きな影響を受けました。地球人も宇宙人。残念ながら初回放送を見たときにそこまで気が付いたのかどうかは記憶にありますせんが、地球人は宇宙人はウルトラセブンで認識したのは間違いありません。

黒い影は科学が進んだある宇宙の都市からやってきました。その都市の様子を次のように述べています。

「私の町は、君たちの町とはだいぶ違うんだ。もちろん工場はあるさ、想像もできない巨大な工場がね。そこでなんでも作るんだ。驚いちゃいけない、水も空気もだ」

「我々の都市は自然の力をひとつも受けていないんだ。科学が進むということは不便なものだ。君たちも気をつけるがいい。石斧で獣を追いかけまわした大昔の生活に、あこがれる日がくる」

そして、黒い影は、アンヌの部屋にあった造花を見つけて、地球の科学も宇宙都市に近づいていると指摘します。

ダンとアンヌが黒い影と談笑していると、アマギ隊員から緊急連絡が入ります。作戦室がついに怪電波をとらえたのです。怪電波は日本語で地球に向けられたものでした。

「こちらはペガッサ市。地球に軌道変更をお願いします。ペガッサ市は動力系統に重大な故障をきたしました。宇宙空間都市ペガッサ市の市長室から送信しています。ペガッサ市は今から80時間の間、地球の軌道変更を要請します」

これは宇宙都市ペガッサ市が地球に衝突する可能性があるので、地球によけて欲しいという要請です。ことの重大さに気が付いたウルトラ警備隊は非常態勢に入ります。

黒い影とペガッサ市からの通信の声は同じでした。ダンはすかさずアンヌの部屋に戻り、黒い影に「君はペガッサから来たのだろう」と訪ねます。しかし、黒い影はそれを否定します。しかし、黒い影はペガッサ市のことを知っていると言い、ペガッサ市について説明します。

ダンはペガッサ市が地球にぶつかると大変なことになると言い驚きますが、黒い影はペガッサの要請通りに、地球の軌道を変更すれば良いと応えます。ダンが地球の軌道など変更することはできないと答えると、黒い影は驚いた声で「何だってオイ、地球は自分で動けないのか。勝手に動いている物の上に人間は乗っかているだけなのか。それだったら、野蛮な宇宙のほとんどの星と同じじゃないか」と言い、すっかり黙り込んでしまいます。

ダンとアンヌはキリヤマ隊長に連絡、アンヌの部屋にウルトラ警備隊の隊員たちがやってきます。キリヤマ隊長は黒い影に話しかけますが、黒い影は無反応です。キリヤマ隊長は黒い影をウルトラガンで撃とうとしますが、ダンとアンヌが黒い影をかばいます。キリヤマ隊長は2人の話を聞いて、黒い影をそのままにしておくことを決め、ウルトラ警備隊の面々はアンヌの部屋を出て行きます。

作戦室では、無線でペガッサ市を呼び出していますが、ペガッサ市からの応答がまったくありません。このままではペガッサ市と地球の衝突を避けるするすべがありません。時間は刻々と迫ってきます。

マナベ参謀はペガッサ市を破壊する以外に地球を防衛する手段がないことをキリヤマ隊長に告げます。キリヤマ隊長はマナベ参謀に同意します。マナベ参謀は「ペガッサ市は、いま全力を挙げて動力系統の修理を急いでいるだろうが、間に合わなかった場合、彼らの恐るべき科学で地球を破壊しようとするだろう」と述べます。

2人のやり取りを聞いていたダンは「ペガッサを破壊する前に、ペガッサの住人たちをこの地球に迎え入れてやりましょう」と提案します。しかし、マナベ参謀は沈黙の後に「ペガッサ市は予定の時刻に計画通り爆破」と決断を下します。

ウルトラ警備隊はホーク1号でペガッサ市の爆破の作戦実行のために出動します。ところが、本部から爆破中止の連絡が入ります。ダンはペガッサ市の修理が終わったと思い喜びましたが、そうではありませんでした。

本部からの連絡は、ホーク1号に搭載した爆弾ではペガッサ市を爆破できない。別の協力な爆弾を搭載した宇宙爆撃艇を北極基地から送ったとのことでした。また、本部は同時に、ウルトラ警備隊に対して、ペガッサ市に危険を通告し、市民の脱出を援助して、安全に地球まで誘導するよう命令を出しました。

キリヤマ隊長はこの任務を栄光ある任務と言い、ダンはそれを聞いて「わぁ~い」と大喜びします。ホーク1号はペガッサ市のまわりを飛び、ダンがペガッサ市に対して、「ペガッサ市の危険が迫っています、直ちに脱出してください。我々が安全に地球に誘導します。われわれはやむを得ずペガッサ市を破壊します。脱出してください。そして、再び宇宙に大都市を建設する日まで、地球に移住してください。地球はあなたがたを待っています。地球は美しい星です」と無線連絡します。

しかし、ペガッサ市がダンの連絡に応答することはありませんでした。ダンは必死にペガッサ市に避難するよう連絡を入れますが、ペガッサ市は沈黙を続けたままです。

そうしているうちに、ついに爆破の予定時刻に近づきます。ホーク1号は爆発の影響から避けるために、ペガッサ市から離れなければなりません。キリヤマ隊長は、ペガッサ市の市民の救出を諦める決断をします。間もなく、ペガッサ市は爆破され、巨大な宇宙都市は消え去りました。

再びシーンはアンヌの部屋へ。黒い影がアンヌに声をかけます。黒い影は、このままではペガッサ市と地球が衝突するため、地球を爆破するので、アンヌはダンを連れて地球から逃げるように伝え、自分の正体がペガッサ星人であることを明かし、正体を現します。そして、目的を果たすためアンヌの部屋を出ていきました。ペガッサ星人は地球防衛軍の基地を抜け出し、もの凄い速さで走っていきます。

アンヌから連絡を受けたダンは、ペガッサ星人を追いかけます。ペガッサ星人を見つけたダンは、ペガッサ星人が開けた穴を見て、この穴は何だと問いただします。ペガッサ星人はこの穴に爆弾を投じたこと、間もなく爆弾が地球の中心に到達して爆発することを明かします。

ダン「何のために?」 

ペガッサ星人「私たちの愛するペガッサ市を守るためだ」

ダンはペガッサ星人がペガッサ市が消滅したことを未だ知らないことをさとり、

「ペガッサは破壊したよ」

と伝えます。

ところが、ペガッサの科学力を信じているペガッサ星人はダンの話を信じようとしません。しかし、ダンが「僕は見たんだ。ペガッサの最後を」と、ペガッサを確かに破壊したことを伝えます。

ペガッサ星人は「なんということをするんだ。ペガッサは宇宙が生んだ最高の科学なんだ。私はとっくに地球を破壊する準備を終わっていた。アンヌの部屋からでも、この爆弾を地球の中心にぶちこむことはできたんだ。それをしなかったのは最期の最期まで、私たちの科学の力がこの事態を何とかしようと」と答えます。

  • 最期までペガッサの科学力で事態を打開しようとした。この科学と技術への過信が不幸な結果を招いてしまった。地球は科学力の優れたペガッサ市を破壊できるはずがないという過信、ペガッサ市は優れた科学・技術で必ず事態を解決するだろうという過信。このダーク・ゾーンは科学と技術の過信に警鐘を鳴らします。そして、このような緊急事態において、友好と防衛が両立しないということを投げかけます。

ペガッサ星人は事態に逆上し、地球に復讐することを誓います。ダンはやむを得ずウルトラセブンに変身します。ペガッサ星人はセブンを銃撃しますが、セブンはその攻撃をかわします。そして、ペガッサ星人に向かって、アイ・スラッガーを投じます。このとき、セブンはアイ・スラッガーの威力を意図的に弱めたようにも見えますが、ペガッサ星人はアイ・スラッガーを跳ね返します。

  • このシーン、ペガッサ星人はアイ・スラッガーを顔で跳ね返したのだろうと思っていたのですが、DVDでよく見てみると、アイ・スラッガーはペガッサ星人が持っていた銃に当たっているようにも思います。ただ、次のシーンのペガッサ星人の後ろ姿は顔をおさえながら逃げていくようにも見えます。

ペガッサ星人はセブンへの攻撃を止めて、闇の中に消えて行きました。

ウルトラセブンは地中深くへ爆弾を取りに行き、その爆弾を宇宙に運びます。宇宙空間で爆弾が爆発すると、空に綺麗なオーロラがかかりました。

  • もし、番組がここで終わっていたら、ダーク・ゾーンは少し後味の悪い終わり方になっていたかもしれません。次のダンとアンヌのシーンでその後味の悪さが払拭されるのです。

シーンが変わって、ダンとアンヌがポインターで街をパトロール。

アンヌはビルの谷間の黒い影を指さし、無言で微笑みます。

その微笑みに、ダンが「ダーク・ゾーン、だな」と答えます。以下、ダンとアンヌのやり取り

アンヌ:「私ね、あれから暗闇を見ると、あのペガッサの人が私たち人間を怖がって、その中に小さくなっているような気がしてしょうがないの」

ダン:「僕もだ」

アンヌ:「ダンも、そう」

ダン:「もういっぺん、あいつに会いたいな」

アンヌ:「えぇ、どこ行ったのかしら」

ダン:「帰るところがなくなって、地球の上を走り回っているのかもしれないぞ。夜の暗闇と一緒に」

ビルの谷間に消えて行くポインター 

Photo

人気ブログランキングへ

|

« 別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本 (洋泉社MOOK) | トップページ | 著者校正が便利になるPDF XChange Viewer Pro2 »

ウルトラのネタ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/203483/56040672

この記事へのトラックバック一覧です: ウルトラセブン第6話「ダーク・ゾーン」放映45周年!(1967/11/05 19:00):

« 別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本 (洋泉社MOOK) | トップページ | 著者校正が便利になるPDF XChange Viewer Pro2 »