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2011年6月27日 (月)

消臭剤はどうやって臭いを消すの?

 悪臭を消すことで、より快適な生活をめざそうというのは今も昔も変わりません。古くはヨーロッパの宮廷時代から人類は悪臭と戦ってきました。高貴な香水も元々は用を足した後の悪臭を消す目的がありました。

 トイレの悪臭成分は主にアンモニアですが、その他にメチルメルカプタンや硫化水素など悪臭を放つ物質が含まれており、かなり手強い相手です。

 これらの臭いを消すために消臭剤が活躍しています。消臭剤にはスプレー式のものや置いて使うものなど色々あります。どの消臭剤も目的は悪臭退治ですが、消臭の仕方はその種類によって異なります。ここでは消臭剤がどうやって臭いを消すのか考えてみましょう。

 消臭剤は大きく分類すると

  1. 悪臭を他のにおいで覆い隠すもの
  2. 空気中から悪臭成分を取り除くもの
  3. 悪臭成分そのものを無臭化するもの

の三つに分けることができます。

(1)は消臭スプレーや芳香剤などで、レモンやジャスミンの香りなどのものがあります。この消臭剤は単純に香りの良い匂いで悪臭を感じさせないようにするものと思われがちですが、実は消臭する上での科学的なしかけが施されています。良い匂いというのは色々な成分が交じり合ってできたものですが、その中には悪臭成分も含まれています。空気中に存在する悪臭成分をその芳香成分の一部として取りこみ、全体として良い匂いとなるような工夫が凝らされているわけです。スプレー式の消臭剤は即効性はありますが、持続性はありません。用を足した後に利用するのが効果的でしょう。学校などのトイレで使われている緑色やピンク色の消臭ボールは芳香剤ですが、こちらはボールがなくなるまで消臭効果があります。

(2)は吸着を利用したもので活性炭などがあります。

(3)は悪臭成分そのものと化学反応して、悪臭成分を分解、あるいは悪臭のないものに変化させる消臭剤です。悪臭成分を吸着剤に吸着させ化学反応により無臭化するものと、消臭剤そのものが気化して空気中の悪臭成分と化学反応し無臭化するのもがあります。このタイプの消臭剤はトイレの消臭剤としてだけでなく様々の消臭目的に使用されています。

 また光を利用した光触媒消臭器というものがあります。この消臭器は二酸化チタンという金属酸化物が使われています。二酸化チタンは紫外線を当てると酸化作用を持ちます。二酸化チタンに臭いの成分が付着し、そこに紫外線があたると酸化作用により悪臭成分が分解無臭化されるというわけです。吸着剤と二酸化チタンを混合したものを使用すると、悪臭成分の捕集をした上で悪臭成分を分解無臭化できるので消臭効果が高くなります。

 さて、水洗トイレが普及してからは、昔ほどトイレから悪臭が放たれることはなくなりました。しかしながら悪臭が出ないわけではありません。水洗トイレで注意しなければならないことは、用を足した後はきちんと水を流すということです。また便器や床などに汚れが付着すると、そこから悪臭が出ますので、こまめに掃除をしましょう。

 ここまで消臭の話をしましたが、根本的には臭いを消すのではなく、臭いを出さないよう清潔にしておくことが重要であることは言うまでもありません。

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