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2011年5月 5日 (木)

本当は「実」でないイチゴの実

一般に植物の「実」には種が含まれていますが、次の写真の通りイチゴの実の中には種がありません。

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イチゴは「種なし」というわけではありませんから、私たちが普段食べているイチゴの実は植物の「実」の部分ではないということになります。それでは普段食べているイチゴは植物のどの部分になるのでしょうか。

普通の植物の花は次の図の上のような構造をしています。果実はめしべの根元の子房が膨らんだもので、種子は胚珠が変化したものです。種子は必ず果実の中にできることがわかります。このように、子房が成熟してできた果実を「真果」といいます。

一方、イチゴの花は下の図のような構造をしています。イチゴの果肉の部分は、花びらやおしべ、めしべなど支える花床が膨らんだものなのです。ですから、イチゴの実は、植物の「実」の部分でないことがわかります。イチゴのように、子房以外の花床などが膨らみ、果実のようになったものを「偽果」といいます。

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イチゴの果肉部分が植物の「実」でないとしたら、イチゴの本当の実はどこにあるのでしょうか。イチゴの本当の実は、めしべの子房の部分にあるはずです。めしべは花床の表面についています。イチゴの果肉は花床ですから、イチゴの「実」は表面にあるはずです。

次の写真のようにイチゴの表面にはツブツブしたものがあります。イチゴの表面のツブツブしたものをイチゴの種と思っている人も多いかもしれません。しかし、このツブツブが、イチゴの本当の「実」なのです。普通の植物は子房が膨らんで「実」になりますが、イチゴは「実」が膨らまないのです。

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それではイチゴの種はどこにあるかというと、植物の種は「実」の中にあります。これはイチゴも一緒です。ツブツブが「実ですから、このツブツブの中に種があるのです。

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