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2010年10月13日 (水)

ハンガリーのアルミ工場の赤い汚泥

ハンガリーのアルミニウム精製工場の貯水池の堤防が決壊し流出した赤い色をした有害汚泥ですが、かなりひどい状況だと思います。

マスコミではあまり報道がありませんが、この工場はアルミニウムの原料となるボーキサイトから不純物を取り除いてアルミニウムを取り出しているはずです。

ボーキサイトに含まれているのはアルミナ(Al2O3:酸化アルミニウム)が50%程度、その他は酸化第二鉄(Fe,sub>2O3)や二酸化ケイ素(SiO2)などの不純物です。

ボーキサイトからアルミニウムを取り出すためには、ボーキサイトに高圧・高温の条件で強塩基の水酸化ナトリウム(NaOH)を加えます。このとき、酸化アルミニウムと二酸化ケイ素が溶け出してきます。そのとき残渣となるのが酸化第二鉄です。酸化第二鉄は赤色酸化鉄と呼ばれる通り、赤い色をしています。赤色の汚泥の正体は、酸化第二鉄と水酸化ナトリウムです。

酸化第二鉄そのものはいわゆる顔料のベンガラですからまぁ良いのですが、水酸化ナトリウムはかなりまずいです。ニュースなどで、地域住民と思われる人たちが汚泥を片付けたりしていますが、どうして強制的に避難するようにしないのだろうか・・・

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